「決断疲れ」とは? その原因と防ぐためのシンプルな方法

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最近、「決断疲れ」という言葉を耳にすることが増えていませんか?
SNSやテレビでも取り上げられていますね。

日常生活でたくさんの決断をしている中で、「何かを決めるのが大変」と思うことがあるかもしれません。

今回は、決断疲れの原因とその防ぎ方についてご紹介します。

「決断疲れ」とは?

決断疲れとは、一日に数多くの決断をすることで脳が疲れてしまう現象を指します。

「決断疲れ」という言葉は、2011年にニューヨークタイムズの記事ではじめて紹介されました。
意思決定を長い時間くりかえすと、脳が疲れて、判断の質が低下するという現象をあらわしています。

体を酷使すると疲れるのと同じく、脳を使いすぎると精神が疲労するのです。

実は、人は一日に3万5,000回も決断していると言われています。
例えば、何を食べるか、何を着るかなどの一見ささいな決断でも、積み重なると大きな負担になります。

コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授は著書『選択の科学』の中で、選択肢が多すぎると決断力が消耗されてしまう研究を紹介しています。

このような疲労は、仕事や学業においても、集中力や生産性の低下につながることがあります。
特に裁判官の判決が午後に厳しくなるという研究結果もあり、重要な決断を午前中にすることが推奨されています。

勉強に関する決断疲れの影響は、こちらの記事でも触れているので、ぜひ読んでみてください。

決断疲れを防ぐ方法

決断疲れを防ぎ、正しい選択が行えるようになるには、どうしたらよいのでしょうか。
ここでは、決断疲れを防ぐ方法を解説します。

選択肢を減らす

日常生活で選択肢を減らすことで、決断疲れを防ぐことができます。

例えば、あらかじめ食事や服装を決めておくと、毎回の決断が不要になります。
他にも。ネットで買い物をするときは2つか3つのサイトだけを見て選ぶなど、できるだけ選択肢は減らすようにしましょう。

コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授の研究でも、選択肢を絞ることの重要性が示されています。

ルーティン化

決断をルーティン化することで、脳の負担を軽減できます。

毎朝同じ時間に同じ電車に乗る、特定の曜日にジムに行くなど、決まった行動パターンを持つことで、無駄な決断を減らせます。
他にも、毎日同じ時間に起きる、朝食は固定メニューにする、特定の曜日に同じ活動をするなど、決断の数を減らす工夫をしましょう。

これにより、重要な決断にエネルギーを集中させることができます​ ​。

休息の重要性

ブドウ糖の補給や定期的な休憩も重要です。

脳がエネルギー不足になると判断力が低下してしまいますので、定期的に休息を取り、栄養補給を心がけましょう。
例えば、仕事や勉強の合間に、10〜15分の短い休憩を取ることで、集中力を維持できます。

他にも、断捨離や定期的にデジタルデバイスから離れることも決断疲れを防ぐのに役立ちます。
身の回りをシンプルにしたり、スマートフォンやコンピューターから離れ自然の中で過ごす時間を設けることで、脳をリフレッシュすることができます​。

脳のエネルギー源であるブドウ糖を補給することで、思考能力の維持を大事にしましょう​ 。

場所を変える

同じ場所での作業を避け、環境を変えることも効果的です。

例えば、オフィス内で作業場所を変えるだけでも決断疲れを軽減することができます。
場所を変えることで、前の作業からの疲労を引きずらずに、新たな作業に取り組むことができます​ ​。

まとめ

決断疲れについて正しい理解を持ち、日常生活に取り入れられる具体的な対策を実践してみましょう。

選択肢を減らし、ルーティン化し、適切な休息を取ることで、決断疲れを防ぐことができます。

小さな工夫で、日常の決断疲れを軽減し、より快適な暮らしを実現しましょう!

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