【初心者必見】勉強を始める前に考えるべきこと!その3「計画の立て方編」

勉強の基本
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こんにちは。Cograsです。

全6回で、学習効果が出るまでの4つのステップを解説するこの連載。
今回のテーマは「計画立案」です。

この記事では、「計画を立てるにはどうすれば良いの?」「計画を立てても結局できない…」というお悩みに対して、具体的な解決方法をお伝えします!

計画を立てる意味って?

なんで計画を立てる必要があるの?

と思った人も多いのではないでしょうか。

計画とは、一言で言えば「見知らぬ街で、待ち合わせ時間までに目的地に着くための地図」です。

ここで重要なのは、「待ち合わせ時間までに」という部分です。
私は、ゴールを達成するまでにいくらでも時間を使って良いなら計画はいらないと考えています。
その方が、自分のやりたいことをやりたいときにできるという意味で、純粋に学ぶことを楽しめると思います。

しかし、例えば「第一志望に合格するためには、あと3か月で偏差値を4上げないといけない」となれば、偏差値を4上げるためにいらないことをやっている余裕はありませんよね。

受験や資格など、勉強のゴールには期限(試験日など)があることが多いと思います。
最短で結果を出すためには、「目標(目的地)と自分の現在地から逆算して」「期限(待ち合わせ時間)までに」「目標(目的地)にたどり着けるルート」を考えなくてはいけません。

目標を立てる方法

さて、目標を立てる必要性を理解したところで、計画はどのように立てればよいかを考えましょう。

大まかに、計画は次の3ステップで考えると良いでしょう。

計画立案の3ステップ
  1. 目標設定   |最終的に達成したいことを決め、目標との差と残り時間を把握する
  2. 時間管理   |1ヶ月、1週間、1日に何をどれだけやるかを、自分の生活リズムから決める
  3. 学習方法の決定|学習に最適な方法(教科書、問題集など)をあらかじめ考えておく

目標設定

目標設定は学習計画の最初のステップです。
これはひとつ前の記事で説明しましたね。

どんな話だったっけ?

という方は、改めて読み直しておきましょう。

簡単に言えば、「SMART」にしたがって、「具体的で」「達成できたかが判断できて」「達成できる」ものにしましょう、といった内容です。

時間管理

次は「時間管理」です。
もしかしたら、学習の計画ではこれが一番重要かもしれません。

極端な例を挙げると、勉強できる時間が一日2時間の人が、一日4時間しないと終わらない計画を立てても意味がありませんよね。
他にも、「一日5時間やる!」と計画を立てて、あとでムチャな計画だったとなるともったいないです。

また、勉強する必要があることを、それぞれいつまでにやるかを決めることも重要です。
これを決めないと、勉強の効率が落ちてしまったり、先延ばしになってしまったりします。

例えば、勉強の効率を考えると、英単語→英文法→長文の勉強という順番が最適だったとします。
勉強の順番や期限を考えずに取り組み始めると、下のような問題が起きることもあります。

  • 長文から手を付けたが、単語や文法がわからず、ほとんど読めなかった
  • 文法までは勉強できたが、ダラダラやってしまったこともあり、長文の勉強が間に合わなかった。

このような理由から、「無理なく」「継続して」「実行しきれる」時間設定を心がけましょう。

学習方法の決定

最後に「学習方法の決定」です。
やることと期限を決めたら、それぞれのやることについて、可能な限り「どこで」「何を使って」勉強するかまで決めておきましょう。

例えば、英単語の勉強は、朝起きたらまず勉強机に座って、学校の英単語帳で100個ずつ覚える、などです。

勉強に限らず、何事も極力「いつ」「どこで」「どうやって」実行するかは具体的に決めておきましょう。
なぜかというと、人が一日に下せる決断の数が限られているからです。

例えば下の論文では、裁判官の判決の適正度が、判決を下すたびに下がっていくことがわかっています。

司法裁判において、裁判官が有利な判決を下すかを示すある指数の変化を調査した研究です。
判決を下すごとにこの指数が下がっていき、食事休憩を挟むとまた回復しています。

つまり、疲れが決断能力を変えてしまうことが考えられます。

Shai Danziger et al., Extraneous factors in judicial decisions., Proc Natl Acad Sci U S A., 2011

このことからも、勉強を始めようと思った時に

  1. どこでやるか決める
  2. 勉強場所に移動する
  3. 必要な道具を考えて準備する
  4. 実際に取り掛かる

という決断をしなくて良いように、事前に「どこで」「どうやって」勉強するかを決めておきましょう。

目標の立て方のイメージ

さて、ここまで言葉で説明してきましたが、計画の完成イメージがないと難しいと思います。

私たちCograsで使用している計画管理のシート例をお見せします。

こちらのシートでは、

  • やること
  • 使う教材
  • 実施場所
  • 期日
  • 予定勉強時間

を記入し、終了日を意識しながら勉強できるようにします。

このようにスケジュール全体像をまず考えた後、一日の勉強に落とし込んでいくことで、目標や終了日を意識しながら日々の勉強をすすめられます。

進捗が見えやすく、一つ一つの勉強のやる必要性も意識しやすくなるので、モチベーションも高まりますよ。

まとめ

今回の記事では、勉強を始めるにあたっての、計画の立て方についてご紹介しました。
以下のステップで計画を立てることで、勉強の効率が上がり、やる意味がわかるのでモチベーション向上にもつながります

計画立案の3ステップ
  1. 目標設定   |最終的に達成したいことを決め、目標との差と残り時間を把握する
  2. 時間管理   |1ヶ月、1週間、1日に何をどれだけやるかを、自分の生活リズムから決める
  3. 学習方法の決定|学習に最適な方法(教科書、問題集など)を予め考えておく

ぜひ、計画を立てることを意識してやってみましょう。

最初から完璧な計画を立てる必要はありません。
繰り返す中で、徐々に自分に合った計画の立て方を理解することが大切です。

もし手っ取り早く立て方を知りたいという方は、ぜひ私たちCograsのサービスをご活用ください。
一人ひとりに合った勉強法を理解できるよう、全力でサポートいたします。

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次の記事では、計画を立てた後、実際に勉強を始める際のコツについてご紹介します。

「計画通りにいかない…」「いざ始めてみたら、やることをこなすだけになっていて、勉強内容を理解できていない」など、起こりがちな課題の解決策がわかる記事です。

ぜひお楽しみに!

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