勉強をする意味とは何か −学びを価値に変える4つのステップ

学習法
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「なぜ勉強しなくてはならないのか。」
それは子供たちの大きな疑問です。私も家庭教師をやっていて、多くの生徒からその質問を受けます。

決して、歴史上の事件の年号を暗記したり、化学反応式を暗記することが目的ではありません。

勉強する真の目的は…
変化する環境に適用し、人生の目標を達成するためだと私は考えています。

では、人生の目標を達成するためには、どのように勉強を進めていくのが良いのでしょうか。本記事では、学びを価値に変え、目標達成の糧にするステップをご紹介します!

学習のために、学ぶべきスキルとは

どう勉強していけばいいかわからない。
学校・塾の授業を受けていればいいと思うなど様々な意見があると思います。

ただ自主的に勉強し続けることができれば、短期的には定期テストの成績向上、中期的には受験や就職活動の成功、長期的には自分の人生を楽しめることにつながります。

そのためには、学習を進めていく上でのスキルが必要です。
それが、「戦略的学習力」です。

戦略的学習力とは、新しいことを学ぶためのスキルです。

戦略的学習力は、2017年に英オックスフォード大学のマイケル・オズボーン教授が「THE FUTURE OF SKILLS EMPLOYMENT IN 2030(2030年におけるスキル雇用の未来)」と題された論文にて、仕事で必要なスキルの第1位として挙げている力です。
もちろん、仕事だけでなく、学生の皆さんにも必要かつ重要なスキルとなります。

自分に合った学習法を見つける4ステップ

全体像のプロセスは4つです。

STEP1
「なぜ学ぶのか?」を明確にする

「現状」と「理想」のギャップを埋めていきましょう

・来年の目標偏差値はいくつだろう

・志望校はどこにしよう

・将来、どんな仕事をしだいだろう

自分で考えることだけでなく、友人や家族、先生に相談してみるのもいいでしょう。

次に何から着手したらよいのか、わからない人向けに「学びの5分類」を見ていきましょう。

学習成果成果の性質成果の評価
言語情報指定されたものを覚える情報の再認識、再生
知的技能規則を未知の事例に適用する未知の例に適用
認知的方略自分の学習過程を効果的にする力学習の過程観察
運動技能筋肉をつかって、体を動かす実演
態度ある事例や状況を選ぶ・避ける気持ち行動の観察
※ロバート・M・ガニェが提唱した学びの分類

上位の説明だと、イメージしづらいため、より具体的に見ていきましょう。⇩⇩⇩

言語情報新しい単語を暗記する。戦国時代の将軍を暗記する。
知的技能算数の典型問題での考え方を所見の問題に適用して、答えを導く。
認識的方略新しい分野を効率的に学習する。
運動技能時間内に読解問題を解き終える。
態度友人と勉強を教えあう。

長期であれ、短期であれ、具体的なスケジュールに落としこむことが大切です。
いつまでに、どの分類の成果を上げたいのかを考え、学習に使う時間を考えましょう。

STEP2
「何を得たいのか」インプットを明確にする

多くの方は、実戦問題を解く経験が大切と考えがちですが、経験を成長に変えるには、「土台」が必要です。
基礎があることで、経験からの学びが深まり、成長スピードを上げることができます。
基礎的な知識を学ぶには、2つの視点が存在します。

  • 媒体からのインプット・・・参考書から情報をインプットする際は、メリハリをつけて、必要な個所だけ参照するような量的観点と、評判のよい参考書を購入するといった質的観点が大切になります。
  • 他人からのインプット・・・友人や塾の先生に直接聞くのもインプットの方法です。聞いたアドバイスを実践に移していければ、媒体からのインプットよりも成長速度は向上します。

STEP3
アウトプット「記憶を定着させる」

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人は、どんなに頑張って暗記しようとしても、1日で約7割、1週間経つと約8割のことを忘れてしまうらしいよ泣

じゃあ、忘れてしまう前に、しっかり反復学習しないといけないね

反復学習を成功させるためのコツを教えてよ

大切なことは、3つ

自分でまとめる。

相手に説明する。

日常生活で試してみる。

反復学習を成功させるには、これに尽きるよ

①自分でまとめる

  • ノートに学習したことを要約する。
  • 図式化して、インプットした情報の関係を整理する。
  • 生活の導線上にで可視化して、見返せるようにする。

②相手に説明する

  • シンプルかつ、PREPで相手に伝える。
    PREP・・・結論・理由・具体例・結論の流れで伝える方法です。(P=Point(結論)、R=Reason(理由)、E=Example(事例、具体例)、P=Point(結論を繰り返す)文章作成や口頭で話を伝えるときに活用すると、わかりやすく簡潔に伝えられるメリットがあります。)

③日常生活で試してみる

  • 学習したことを、身の回りの現象や事例に当てはまて、活用してみましょう。

STEP4
トライして、リフレクションする

目標を設定し、インプット・アウトプットするだけでは今後の成長には繋がりません。
一連のプロセスから学び、振り返ることが大切です。

振り返りの方法には、代表的なものが3つあります。

①仮説検証型 経験する際に、具体的な仮説を準備し、その検証を行うケース。

②行為一体型 行動途中に内省を行うこと。考えながら、行動し、作業を進めていく方法。

③外部フィードバック型 文字通り、他者からフィードバックをもらい、内省すること。

ここまで効率的な学習サイクルをお伝えしてきました。

ただ私たちは人間ですから、どうしてもモチベーションが下がってしまうこともあります。最後となる次の章では、モチベーションがないときの対処法をお伝えします。

モチベーションを維持するには

そもそもモチベーションがなくなるときは…
「現状維持でいい」と考えてしまうからです。どうにか維持して、学びを自分の血肉にしていくには…

モチベーション維持に必要な2つのPOINT

POINT①
モチベーションが上下する要因を正しく理解する

アメリカの心理学者フレデリック・ハーズバーグによると、モチベーションは「衛生要因」「動機付け要因」が関係しています。自分のモチベーションが、どちらの要因によって、左右されているのかを自覚することから始めましょう。

満足度
衛生要因・・・友人関係、学校環境

満足度
動機付け要因・・・成績向上の実感、表彰や誉られる経験

POINT②
学習動機の要因を理解する

※学習動機の2要因モデル

自分の学ぼうしている内容が、どの志向に当てはまるのかを客観的に考えることでモチベーションを維持しやすくなります。

まとめ

今回は、勉強サイクルを解説しました。

  • 戦略的学習力が大切な力
  • 目的・インプットを明確にする
  • 忘却曲線を意識して、アウトプットし、プロセスを振り返る

まずは4つのサイクルを意識しながら、勉強計画を立ててみましょう。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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